
カウンセリングではどんなことをするんだろう?と、疑問に思っている方もたくさんいらっしゃると思います。
初回では通常より長く時間をとって(50~60分程度)、これまでの経過や現在の状況について詳しくお話を聴き、カウンセリングを始めるにあたって、「これからどうなっていけたらよいか」「どんなことを話していきたいか」を、ともに話し合います。
加えて、各種心理検査を行い、現在のこころの状態を目に見える形で把握していきます。検査自体はもちろん、検査の結果を踏まえて話し合うことで、患者様自身とカウンセラーの双方が、ご自身に関する理解を深めていくことを目的としています。 2回目以降は毎回30~40分の面接時間となります。
「話す」ことは「離す」こと、とも言われます。カウンセリングの場で、思いや考えを言葉にしていくと、手に負えないように思えていた問題が整理されてすっきりしたり、問題から少し距離が取れることがあります。それによって、「何とかなるかもしれない」と思えると、実際にその問題に取り組みやすくなります。
また、言葉によるやりとりだけでなく、カウンセラーとともに表や図式を書いて、悩みを目に見える形にしてみると、新たな視点から眺めることもできるかもしれません。
言葉で気持ちを語ることが苦手な方も、身体の緊張を通じて、ご自身のこころの状態に気づきやすくなります。身体にこわばりや硬さがあるときには、こころも同じように緊張しやすくなっていることが多いため、リラクセーションや呼吸法が、不安や緊張の軽減に役立つ場合もあります。
当院では、不安・緊張が強い方や自律神経系の症状がある方に、自律訓練法を紹介しております。医師の判断により、適宜ご説明いたします。
自律訓練法とは、20世紀前半に、ドイツの精神医学者J・H・シュルツによって確立され、その後多くの研究者の手によって改良がなされて完成したリラクセーション法です。
九州大学心療内科の池見酉次郎先生が日本国内で普及に努めました。心身症の治療に広く用いられています。別名「自己弛緩法」とも呼ばれており、心理的・身体的な緊張をゆるめていく方法です。本来は自分でコントロールしにくい自律神経系を、言葉とイメージによって自己コントロールし、自律神経系のバランスを回復させる効果があります。
☆ 準備 ~自律訓練法を始める前に~ ☆
○できるだけ静かで落ち着ける場所で行う。
○ベルトや時計、ネクタイなどからだを締めつけるものは外す。
○トイレなど気になる用事は先に済ませておく。
○椅子に深めに腰掛けて、足は少し前に出す。手は膝~ももの上に置くか身体の脇に落とす。腰や背中、肩などが緊張しないことが大切。横になって行うときには、両腕・両足を少し開いて仰向けに寝る。
☆ 練習方法 ☆
以下の公式を頭の中で繰り返します。
最後に 消去動作(むすんでひらいて→腕の曲げ伸ばし→背伸び→足踏みなど)を、就寝前以外は必ず行って、気持ちをすっきりさせます。